HPV
(ヒトパピローマウイルス)

HPV感染の原因

子宮頸がんの原因となるHPVへの感染は性交渉が原因とされています。したがって、多くの女性が感染している可能性があります。
感染しても多くの場合は、自身の免疫機能が働き、やがて排除されていきます。
しかし、HPVが排除されず、長期間に渡って感染した状態が続くと、やがて子宮頸部の細胞が異形成となり、がん化していきます。

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「どれくらいの期間、感染が続くとがんになるの?」という点については個人差がありますが、おおよそ5年~10数年くらいの間感染が続いていると、がん化すると考えられています。

HPV感染からがん細胞への進行メカニズム

子宮頸部の中でも、最初にがん化するのは「上皮」と呼ばれる部分で、医学的には「上皮内がん」という呼び方をします。これはわかりやすくいえば、がんが粘膜層に留まっている状態です。
粘膜層とその奥の筋層(筋肉の層)の間には、「基底膜」と呼ばれる膜がありますが、がん細胞がこの基底膜よりも奥へ浸潤すると、「浸潤がん」と呼ばれるようになります。

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ハイリスク型HPVとは?

HPVには現在、100種類以上のタイプ(型)があることがわかっています。
これは、HPVの持つ遺伝子のタイプによって分けられていますが、100種類のうちおよそ40種類はヒトの粘膜から見つかっており、「粘膜型HPV」と呼ばれます。
粘膜型HPVのうち、少なくとも 15 種類(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、17 52、56、58、59、68、73、82)は、ヒトの子宮頸がんからそのDNAが見つかっており、これらは特に「ハイリスク型HPV」と呼ばれています。
海外の報告によると、HPV16型とHPV18型は子宮頸がんの約7割の発生に関わっていると推定されています。

子宮頸がんの予防として、HPVワクチンがあります。
HPVワクチンは日本で承認されており、ワクチンを接種することが可能です。
2013年4月に予防接種法に基づき定期接種化されました。現在、自治体から接種対象者に接種時期をお知らせしたり、個別に接種を奨めるような積極的勧奨は中断されていますが、定期接種としての位置づけに変化はなく公費助成による接種は可能です。詳しくは2018年1月に厚生労働省がホームページに公開したリーフレットを参考にしてください。

ヒトパピローマウイルス感染症(HPVワクチン)(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/